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木祖村の魅力 すごろくで ご当地ボードゲーム 中学生が体験学習で製作 

ボードゲームの「お披露目プレイ会」で児童と生徒が一緒にゲームを楽しんだ(2月28日、木祖小)

 木祖村の中学生が、すごろく遊びをしながら村の魅力を知ることができる「ご当地ボードゲーム」を作った。地域参加型の体験学習「すくすく大学」で村おこしに取り組む10人が、地元に対する知識を増やし、興味を深め、それを伝える手段として考案した。

 さいころをふって出た目の数を進み、止まったマスにあるカードに書かれた〝お題〟の指示に従う。村特産のトウモロコシのマスに止まると「甘すぎて虫歯になった。歯医者に行くので1回休み」となる。白菜のマスでは「転がっていった白菜を追いかけなきゃ。1マス戻る」、スキー場では「どんぐりコースを暴走して怒られた。2マス戻りなさい!」など、コメントもユーモラスだ。
 トランプ遊びもできるカードの絵柄は、村の小学生に協力を仰いだ。ともに木祖中3年の岩原怜未さん(15)と笹川瑠衣さん(15)は「お題を考えるのが大変だったけれど、村の魅力の再認識にもつながった」と振り返った。制作を主導した村地域おこし協力隊の平野佑典さん(33)は「木祖を掘り下げようと取り組んだ。村の魅力が多彩な言葉で表現された」と、子供たちの柔軟な発想に驚いていた。
 遊びながら改良を加えていく。村は、イベントの配布物として村のPRに活用することも検討中だ。

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