政治・経済

新陸上競技場が起工 松本平広域公園 国スポへ令和7年度完成予定

くわ入れをする出席者

 松本市と塩尻市にまたがる松本平広域公園に建設される新陸上競技場の起工式が17日、旧陸上競技場の跡地で開かれた。観客席とトラックの距離が最短3メートルと近く、選手の息づかいが聞こえるバリアフリーの競技場で、令和10年度に県で開かれる国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会に向け、7年度中の完成を目指す。

 トラックは周囲から5メートル掘り下げた位置に設けられ、メインスタンドは地上2階と地階の構造となる。バックスタンドやサイドスタンドなども含めた収容人員は約1万5000人。メインスタンドの西側には三角形の末広がりの形が特徴的なアルプススタンドも設けられる。バックスタンドは大屋根の上からも観戦できる。トレーニングルームや雨天走路、屋内跳躍練習場も設けられる。
 観客と選手の距離が近いだけでなく、公園を散策しながら競技の様子が見られる工夫が随所に施され、市民と陸上競技を近づける、あらゆる意味でバリアフリーとなっている。
 起工式には国会議員や県議会議員、行政関係者らが出席した。阿部守一知事は「公園とまちに開かれた陸上競技場、陸上競技のための陸上競技場、一年を通じ誰もが使える活動の拠点という三つのコンセプトで設計をお願いした」と説明し、「県民に愛される施設になるよう取り組みたい」と力を込めた。

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