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手作り工芸品いいね 木曽青峰高・県木曽養護学校が展示・販売 能登地震の被災地支援も

木製の小物や家具が並んだ青峰高インテリア科の展示即売会

 木曽町の木曽青峰高校インテリア科と県木曽養護学校高等部は10日、授業で作った製品を展示・販売する催しを、町内で開いた。住民が製品の出来栄えに感心しながら買い求め、迎えた生徒たちも感激の面持ちだった。

 青峰高の展示・即売会では、1・2年生が作った木工製品の抽選販売会があった。知育おもちゃや一輪挿しといった小物から、本棚、ローテーブルなどの中型家具まで約30点が並び、来場者が購入を希望する作品に抽選券を入れ、買い手を決めた。
 能登半島地震の被災地を支援しようと、会場には義援金の募金箱が置かれた。同科の全生徒が所属する工業クラブが販売した筆箱やスマホ立てといった作品の売り上げの一部も被災地に送る。2年の渡部サンティノさん(17)は「できることを考え実行に移した。被災地の役に立てば」と願っていた。
 県木曽養護は、町文化交流センターで販売した。陶芸、木工、クラフトの三つの作業班ごとに品物を並べた。本格的なアウトドア用のテーブルから、豊富な柄の巾着袋まで品ぞろえは多彩で、落ち着いた色味の皿も人気だった。
 販売会の準備に力を注いだ前生徒会長の翁像紘大さん(18)は「お客さまに喜んでもらえるように、皆で協力して作り上げた力作ばかり」と胸を張っていた。