教育・子育て

梓川小の有志5クラス製作の自主映画 10日に松本で上映会

本格VFX映画を完成させ、喜び合う5年4組の児童たち

 松本市の梓川小学校の有志5クラスが自主映画を製作し、深志3のまつもと市民芸術館で10日、上映会「梓川小映画まつり」を開く。各学級が特色を生かして、涙あり笑いありの力作を作り上げた。

 5年4組は総合的な学習の時間を使って9カ月間かけ、52分間のVFX(視覚効果)劇「魔弓の伝説」を完成させた。赴任先の市内5校で児童とともに、計20作の映画を製作してきた担任・麻和正志教諭(58)を中心に、全児童37人が監督やカメラなどの裏方と、出演を分担した。
 古代、信濃から朝廷へ献上された「梓弓」の使い手・梓巫女セレネの窮地を、友人のメルが救うためにタイムスリップする物語を創作した。地元研究会の史料を読んで調査を重ね、みんなで脚本を考えた。
 2日は校内で試写会があり、児童たちは想像以上の出来栄えに感激していた。監督の伊藤渉君(11)は「何度も撮り直した。本物の映画みたいになってうれしい」と喜んだ。
 特別支援学級(あずさ学級)のせせらぎとひまわりは撮影にタブレットを駆使し、4年3組は梓川の環境美化をテーマにした。5年3組は市民団体・まつもとフィルムコモンズの協力で梓川地区に残る8ミリフィルムを集めて再構築したドキュメンタリー映画を上映する。
 麻和教諭は「教職員と児童が生き生きと取り組んだ大作を、ぜひ楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。
 上映会は午後1時からで入場無料。