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村井駅の整備進む 10月完成へ 市が新年度予算に18億円 

10月の供用開始に向けて工事が進む、村井駅東西自由通路の西口エリア

 松本市が南部地域の交通拠点との位置付けで進めているJR村井駅周辺整備事業で、新駅舎と東西自由通路が10月に供用開始となる。駅に西口が新設され、地元の長年の念願だった東西方向の行き来が容易になる。市は31日に発表した新年度一般会計当初予算案に、関連費用18億5869万円を盛った。

 東西自由通路は延長40メートル、幅4メートルで、線路をまたいで東西をつなぐ。エレベーターもある。駅舎と東西自由通路のほか、新年度は、東口へのアクセス道路(延長390メートル、幅9・5メートル)と西口へのアクセス道路(延長270メートル、幅9メートル)、東口と西口それぞれの交通広場の工事も進める。
 新駅舎には、若者の居場所となる多目的スペースが設けられる。
 村井駅は、市内の駅では松本駅に次いで利用者が多い。市は老朽化した駅施設の改修とバリアフリー化を通して交通結節点としての機能強化を図るとともに、周辺道路の環境整備をして利用者の利便性や安全性の向上を目指している。
 事業は8年度完了の予定で、総事業費は58億4720万円。合わせて東西の駐輪場の整備などを進める。