教育・子育て

三郷小校舎を長寿命化 安曇野市教委 築50年超 工事完了は令和7年度

工事中に教室などとして使用する仮設校舎。3月中旬に完成する

 安曇野市教育委員会は、三郷小学校(三郷明盛)の校舎の長寿命化工事を進めている。本年度は仮設校舎2棟を建て、令和6年度から本格的に校舎の工事を進める。令和7年度までに断熱性の向上や照明のLED(発光ダイオード)化、トイレの洋式化などを実施し、子供たちが学習しやすい環境を整える。

 仮設校舎は平屋(260平方メートル)と2階建て(延べ2000平方メートル)の2棟で、3月中旬に完成する。春休みに3年生と4年生の教室、理科室などを仮設校舎に移動して工事を行い、完成後に元に戻る。令和7年度には1年生や6年生の教室、職員室を仮設校舎に移して工事に取りかかる。校舎の工事が完了後に仮設校舎を壊して7年度内に工事全体を完了させる計画だ。
 すでに耐震改修とLED化を済ませている第2体育館、増築した2年生と5年生の教室棟などを除き、昭和44(1969)年の開校当時の校舎が工事の対象となる。鉄筋コンクリートの建物は一般的に耐用年数が60年ほどといわれるが、今回の工事で20年ほど延ばすことを目指す。
 総事業費は15億円ほどを見込んでいる。市学校教育課の担当者は「学校施設が老朽化して子供たちには不便な思いをさせている。より学習しやすい環境を提供できれば」としている。