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山形村産の長芋、ミルキーなジェラートに

長芋を使ったジェラートをPRする中川部会長、芝田社長、藤森店長(右から)

 山形村特産の長芋を活用したジェラートが新たに完成した。JA松本ハイランドと塩尻市大門のジェラート専門店「Re:gelato(リジェラート)」がタッグを組んで開発し、同店で販売する。食品ロス削減のため、長芋の選別作業の際にカットされ、廃棄に回っていた部分を有効活用した。

 商品名は「長いもミルク」で、税込み550円。ミルク味のジェラートにペースト状にした長芋を合わせてあり、芋の粘りが生み出す滑らかな食感や、芋の風味が特長だ。同店運営会社の芝田潔社長(53)は「一口食べて長芋らしさを感じるよう配合量にこだわった」と話す。
 生産者でJA根菜部会の中川信隆部会長(64)が昨秋、同店に開発を依頼し、地産地消やフードロス削減を大切にする同店が快諾した。テレビ番組企画で同店、高校生、JA女性部が開発した長芋ジェラートの味から、さらに研究を重ねた。
 過去に友人が営む飲食店で試作した長芋ジェラートのおいしさが記憶に残り、商品化を思案していたという中川部会長。新たなジェラートを「クリーミーでおいしい。あまり見ないと思うのでぜひ味わって」とPRする。
 長芋の選別・出荷作業を行うJA根菜共選所(山形村)が、傷があることなどからカットする細かい芋(20センチ以下)を提供。塩尻までの運搬はJAの直売所・新鮮市場ききょう(塩尻市、藤森淳夫店長)が協力する。
 リジェラートの営業は午前11時~午後5時45分。ジェラートの種類は時季や曜日で異なり同店インスタグラムで詳細を紹介している。火曜定休。問い合わせは同店(電話0263・87・1794)へ。