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松本城背景に氷彫輝く コンクールに13作品

ライトアップされた氷彫作品が並ぶ松本城公園(28日午前6時ころ)

 真冬の松本市街地を氷の芸術で彩る「国宝松本城氷彫フェスティバル」は最終日の28日、メインイベント「全国氷彫コンクールチャンピオンシップ」の13作品が松本城公園に出そろった。全国の腕自慢が手がけた躍動感あふれる氷彫が国宝天守を背景にずらりと並び、多くの人を魅了した。

 鳥や魚、伝説の生き物や神話の登場人物など、技巧を凝らした氷彫が午前5時までの12時間をかけて作られた。完成後は日の出までライトアップされた。会場は夜明け前から大勢でにぎわい、訪れた人たちは色とりどりに照らし出された氷彫に見入っていた。家族で訪れた県松本養護学校3年の倉田行長君(8)は「きらきらしてきれい」と目を輝かせていた。
 各作品は氷彫フェスの実行委員らに審査された。最高賞の金賞には東京都のホテル従業員2人のチーム「平田赤羽目」による、クラゲやリュウグウノツカイを細部まで繊細に表現した「深海のうたげ」が選ばれた。