スポーツ

松本山雅が1次キャンプ打ち上げ チームづくりに手応え

相手ゴールに迫る松本山雅の浅川(中央)。先制点をマークした

 サッカーJ3松本山雅FCは27日、和歌山県の串本町総合運動公園で行った1次キャンプを打ち上げた。最終日は練習試合で、関西1部リーグのアルテリーヴォ和歌山と対戦。45分ゲームを3本こなして13日間の鍛錬を締めくくった。

 スコアは4―1。大半の選手が70分程度を目安にプレーした。
 躍動感に満ちたのは1本目だった。山本康裕、安永玲央のボランチを経由しながらボールが循環。大きな展開で両サイドのスペースを突き、トップ下の菊井悠介ら攻撃陣が流動的に位置取りを変えて主導権を握った。
 ミス絡みで1点を失ったが、3度ネットを揺らした。6分に高橋祥平のロングフィードで裏に抜けた藤谷壮が浅川隼人につないで先制し、10分に右CKから樋口大輝が頭で追加点。40分には藤谷の折り返しから高井和馬が決めた。
 「監督がやりたいサッカーは全体的にできていると思う」とした高橋。守備意識への注文を付けつつ手応えを口にした。ゴールを演出した藤谷は「精度を高めてチームに貢献したい」。加入後の初得点をマークした浅川は「いろんなパターンでのゴールが生まれている。やりたいことが見えてきているのでは」と振り返った。
 20分すぎにGKを除く全員を入れ替えた2本目は、31分に左CKの跳ね返りを滝裕太が蹴り込んだ。3本目は0―0だった。
 1次のテーマは「復習」と「融合」。3分の1が新顔となる中で志向する形の共有を進めた。「やろうとしていることが頭に入り、同じ絵を描けている」と霜田正浩監督。チーム構築の進度は順調とし、コンディションを崩した選手はいたが故障者を出さずに乗り切った点も評価した。
 チームはオフを挟んで31日から2次キャンプへと移る。2月16日までの17日間で、鹿児島市を拠点とする。

連載・特集

もっと見る