児童の体力づくりに相撲の授業 王滝小学校 村職員の木下さんが講師に

王滝村の王滝小学校の全校児童10人が月1回、相撲学習に取り組んでいる。相撲が盛んな木曽地域の特色を授業に取り入れ、小学生のうちから相撲に親しんでもらおうと昨春に始まった。四股踏みや運び足といった相撲の基本動作を遊びや体操を通じて学びながら、さまざまなスポーツに応用できる体づくりにつなげている。
日本相撲連盟の指導者の資格を持つ村職員で、地域と学校の連携に携わる木下大輔さんが講師を務める。
今年最初の授業だった16日、同校体育館に特設の土俵を設けて実施した。土俵の俵の上を落ちないように歩いたり、片足立ちをしたりしてバランス力を鍛えた。基準となるひもに頭が当たらないよう腰を低く落としたまま、すり足で前に進む動作も練習した。ひもの位置が徐々に低くなり難しくなっていったが、児童たちは笑顔で難なくクリアしていた。
授業の最後には近い学年同士での押し相撲と、木下さんらを相手にした相撲をして締めくくった。3年生児童は「運動全般は好きなので、相撲も楽しい」と話していた。