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麻績村役場ロビーに伝統の「稲花」

村役場ロビーを純白の〝花〟で彩る稲花

 麻績村役場の1階ロビーに、今年も村伝統の飾り物「稲花」がお目見えした。1月中旬の小正月に合わせ、小さくちぎった餅を柳の枝に連なるように飾る風習で、これから育てる米の豊作を願う純白の〝花〟が来庁者を迎えている。

 吹き抜け構造の2階近くから、餅で重くなった長さ約2メートルの枝木が大きく垂れ下がるように飾られている。
 塚原勝幸村長の妻・さとみさん(63)が15年ほど前から毎年この時季に作って飾っている。今年は村第2公民館を拠点に活動する住民有志の交流団体・わくわくの村の稲花づくり体験で手ほどきし、参加者みんなで作って飾った。
 2月末まで飾った後、あられに加工して職員らで食べるのが通例という。塚原村長は「行事を行う家庭はすっかり少なくなった。少しでも伝統の継承につながれば」と願っていた。