木のおもちゃ 名古屋へ 青峰高3年生が4点制作 木曽川の縁 来月贈呈式

木曽青峰高校(木曽町)のインテリア科3年生4人が制作した木のおもちゃが、今年も名古屋市科学館に贈られる。木曽のブナを使った4点で、バランスゲームを楽しめる。木曽川下流域の子供たちが木に親しみながら楽しく遊んでもらえるよう願いを込める。
課題探求の時間を使い、1年をかけて1人1点ずつ作った。市川愛莉さん(18)の「宇宙ドームバランス」は、科学館のドームもイメージした土星形の台に、宇宙人に見立てたブロックを置く。輝くシールを随所に貼り見た目も楽しく仕上げた。
海の生き物を模したピースで円形を作る「ブナのバランスパズル」は古畑優月さん(17)が手掛けた。ピースは立体的に積み上げて遊ぶこともできる。「イルカバランス」は新原凛さん(18)作で、波を模した不安定な台の上に「名古屋港水族館から着想した」という愛らしいイルカ形のピースを積む。
栗屋悠里さん(17)は「ふらふらバランス」を作った。三つの木のパーツを組み合わせた台にコイン形のブロックを置き、「想像力を使って自由に組み立て楽しんでもらえたら」と願う。
2月14日に科学館で贈呈式があり、4人も出席する予定だ。平成25(2013)年から続く取り組みで、市民団体「木曽川流域みん・みんの会」(名古屋市)が活動を取り持つ。昨年までに30点以上が贈られている。