地域の話題

カレー振る舞い家庭支援 塩尻で「大作戦」

「しおじりカレー大作戦」で提供されたカレーライスを食べる子供たち(えんぱーく)

 塩尻市などは21日、子ども・若者応援事業として、市内の公共施設4カ所で、手作りのカレーライスを振る舞う「しおじりカレー大作戦」を行った。初めての企画で、地域住民から募った野菜や米を使い、市内のNPOやボランティアが調理を担当。約400食分を用意して、子供は無料、大人は300円で提供した。

 市民交流センター・えんぱーくでは提供開始時刻の前から、家族連れの長い行列ができた。家族3人でカレーを食べた芳川小学校5年・岩本宗祐君(10)は「人が集まっているところで食べるカレーはよりおいしい」と笑顔だった。
 地域全体で家庭を支えるための取り組みとして、市と市社会福祉協議会、市内でこども食堂を運営する2団体が連携した。伊那市で3年前から行われている「伊那市カレー大作戦」を参考にした。
 えんぱーくでは特別講演会も行われ、伊那市カレー大作戦を企画した同市社会福祉協議会の新美亮介さんが「食を通じて家庭と地域がつながる」と題して話した。塩尻市内でこども食堂などを運営しているNPOえんしょくの事例も紹介した。