政治・経済

塩尻のえんぱーく 設備大規模改修で夏以降に休館

長期休館が予定されるえんぱーく

 塩尻市は19日、照明や空調機器など設備の大規模改修工事を予定する市民交流センター・えんぱーくについて、工期を7月から来年1月末までに予定し、長期休館する方針を明らかにした。市民の利用が多い複合施設で、市民生活への影響が大きいことから、市役所に相談窓口を設置し代替施設の利用案内を含め周知徹底を図っていく。

 市議会議員全員協議会で説明した。照明器具のLED化や高機能エアコンへの更新、太陽光発電や蓄電設備を設置する。環境省の「地域レジリエンス強化と脱炭素化を同時実現する公共施設への自立・分散型エネルギー設備導入事業」として行い、財源に国の補助金を充てることから工期が限られ、休館と部分開館で対応する。
 工事は、4階の民間所有部分を除く市専有や共用部分で行う。利用の多い図書館は最長で5カ月、3階の貸し館部分や市民サロンは最長4カ月半の休館を見込む。西側駐車場は工事車両が入り全工期で閉鎖する。休館期間は現時点で未確定だが、市は「工法検討や安全確保を踏まえ具体化する」という。
 えんぱーくは平成22(2010)年度に開館し、本年度は月平均4万4327人が来館している。貸し館利用は月平均4421人で、利用率は7割超。令和4、5年度には外壁を改修した。中学生や高校生の利用も多く、市議からは「学校にも周知を」と求める声があった。
 上條史生センター長は「盛んに利用してもらうために工事は必須。対応策を講じながら市民サービスの低下を軽減し、今以上に快適に利用できるようにしたい」と話している。