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坂井駐在所、新調の看板に兄弟の絆 安曇野署長(弟)に県警本部課長(兄)が提案

新旧の看板と櫻井地域課長(右)、櫻井署長(左)ら

 安曇野警察署坂井警察官駐在所(筑北村坂井)の看板が新調され、19日に現地で設置式が開かれた。昨春行われた建物の耐震化とリフォームに伴い駐在所の"顔"となる看板も作り替え、警察や駐在所連絡協議会などの関係者13人が祝った。

 式では出席者らが新たな看板を入り口に掲げ、櫻井志郎安曇野署長(55)は「坂井駐在所の活動をさらに旺盛にしていく」とあいさつ。書の腕前を生かして揮毫した県警本部の櫻井伸一郎地域課長(57)は「心を込めて書いた。坂井地域の皆さんの拠り所になれば」と願った。
 坂井駐在所は築44年で、県内では初めて既存の駐在所の建物を改修して長寿命化や安全対策などを図った。櫻井地域課長が視察した際、看板だけ古いままだったことに気付き、弟の櫻井安曇野署長に掛け替えを提案。書が得意な課長自らがケヤキの板にしたためた。従来の看板は駐在所の管轄が松本署から豊科署を経て移った平成17(2005)年に制作され、老朽化していた。
 駐在所に勤務する山本直人さん(50)は「看板とともに気持ちを新たに、地域の安心安全を守っていきたい」と決意を新たにしていた。