台湾の旅行会社が朝日村に注目 観光プラン作りで村内視察

村観光協会の職員(中央2人)の案内で、あさひプライムスキー場を視察する台湾の旅行会社関係者

 朝日村を主要目的地にした新たな観光プラン作りを進めようと、台湾の旅行会社が18日、村内で視察を行った。あさひプライムスキー場、クラフト体験館、歴史ある寺といった村内各地の公共・文化施設や観光スポットに足を運び、特長や雰囲気、観光客の受け入れ体制などを確かめた。村内の旅行事業者や村観光協会と連携を図り、来年度から本格的に台湾の個人・団体客を呼び込みたい考えだ。

 中磊旅行社(台北市)の鄧社長、営業部の黄建中さんが訪れ、スキー場、スケート場、武居城公園、古川寺、県宝の薬師堂がある光輪寺など7カ所を見学。村観光協会職員、やまふるたかぎ観光(古見)の高橋功一代表が案内した。
 雪が降らない台湾にはスキー場がないため、スキーを兼ねて近場の海外へ旅行するニーズが高い。スキー場を盛り込んだプランは集客が期待できるという。宿泊場所として、スキー場に近い「緑の体験館コテージ」や、ゲストハウス「かぜのわ」も視察した。
 黄さんは「日本は人気の旅行先。東京、大阪、京都といったメジャーな観光地は行き尽くした感があり、地方への注目が高まっている」とし「朝日村の環境の良さを感じた」と手応えを話した。訪日視察は16~20日の4泊5日の日程で、松本市の国宝松本城や、温泉といった名所も見学し、松本地域観光プランとして盛り込む計画だ。
 黄さんと小林弘幸村長が台湾の民間企業で共に働いたことがある縁で実現した。小林村長は「あらためて観光資源を掘り起こし、誘客や村内施設・飲食店の活性化につなげられたら」と期待を寄せている。