ソルトレーク在住の米国人夫妻 両親と同じ岡宮神社で挙式
松本市と姉妹都市提携を結ぶ米ソルトレークシティーに住むウィル・スプリングマイヤーさん(43)と妻のリアさん(39)が17日、松本市旭1の岡宮神社で、結婚式をした。ウィルさんの両親は昭和53(1978)年に岡宮神社で挙式しており「特別な場所で自分たちも結婚式ができてうれしい」と2人は笑顔を見せていた。
ウィルさんの父のボブさん(80)と母のグエンさん(76)は昭和53年、姉妹都市提携20周年の記念訪問団として訪れた松本で、当時の青年会議所のメンバーらの後押しで結婚を決め、帰国直前に岡宮神社で挙式した。その後も10周年ごと、市ソルトレークシティ姉妹提携委員会が式典を開き、40周年の平成30(2018)年には岡宮神社で結婚式の再現もしている。
岡宮神社と縁の深い両親の姿を見てきたウィルさんは平成27年に結婚後、岡宮神社で挙式をしたいと考えていたという。今回、旅行で松本を訪れることになったため、友人の早田和重さん(45)=松柏パック社長=に思いを伝え、姉妹提携委員会の協力も得られ、実現した。
挙式には、ウィルさんが紋付きはかま、リアさんが色打ち掛けを着て臨み、提携委員会の会員ら15人ほどが参列した。福澤義則宮司(59)が祝詞を上げ、夫妻が三三九度で杯を交わした。会員は温かく見守り、和やかに式が進んだ。
ウィルさんは平成18年から5年間、ALT(外国語指導助手)として市内の中学校に勤務した経験もある。「松本は第二の故郷。大事な場所で挙式ができてとてもうれしい」と話し、リアさんは「一家にとって特別な場所だと感じた。着物は美しくて快適だった」と笑顔だった。