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歌謡まつり 歌い継ぎ100回 塩尻芸能文化協会

お気に入りの衣装を着て自慢ののどを披露する参加者

 塩尻市の塩尻芸能文化協会が大門七番町のレザンホールで開いている「塩尻歌謡まつり」が17日、100回目を迎えた。伴奏のみの音楽に合わせて歌うカラオケスタイルで、誰でもホールのステージに立てる。年5~6回行い20年余。きらびやかな衣装を着て、自慢ののどを披露できる場を市民に提供してきた。

 この日は中信地区を中心とした約100人が出場。真っ赤なドレスやジャケット姿などで次々に登場し、マイクを握って熱唱した。歌った後も客席でペンライトを振ったり、手拍子をしたりして歌仲間を応援した。
 ジャンルは問わないのが歌謡まつりの特徴で、演歌のほか小坂明子さんの「あなた」を歌う人もいた。当初から参加している浅川容克さん(85)=安曇野市穂高柏原=は「大勢の人たちの前で歌うのはやはり気持ちがいい」と笑顔を見せた。節目を祝う舞踊の披露や、みそパンの配布もあった。
 歌謡まつりは平成14(2002)年、歌う喜びを分かち合いたい人たちのために、協会に歌謡部会を設けて始めた。参加費は弁当とお茶が付いて3000円で、ゲストのプロの歌唱も堪能できる。
 協会の中川和広さん(88)=塩尻市広丘吉田=は「出てくれる人たちに支えてもらった。高齢者が多いがみんな若々しい。まず衣装を決め、それから服に合う曲を選ぶ人もいる」と語る。新型コロナウイルス禍で中断した時期もあったが「100回という一つの目標を達成できた。肩の力を抜いて気長に続けたい」と話した。
 次回は2月22日に開く。問い合わせは中川さん(電話090・1829・1962)へ。