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松川の甍酒蔵が醸造施設地鎮祭 村産米と水で新たな日本酒目指す

地鎮の神事に臨む佐藤社長

 老舗・山清酒造から事業承継し松川村で村内産米を用いた高付加価値の日本酒製造を目指す甍酒蔵(佐藤圭祐社長)は16日、同村鼠穴芦間川右岸の移転先(旧ハロー安曇野)で醸造施設の地鎮祭を行った。近く着工し、9月には竣工予定。11月には松川村の水と米を用いた新たな日本酒が出来上がりそうだ。

 建設するのは2階建て鉄骨造りの醸造施設で、延べ床面積は約800平方メートル。山や森、川の雰囲気を外観に取り入れ、景観に溶け込むデザインとした。内部の醸造設備にも力を入れ、松川の水と米を生かし最高級の日本酒を世界に発信する。
 地鎮祭には同社関係者や設計・建設業者、村関係者や近隣区長など約20人が参加。神事で工事の無事を祈った。
 前職では石川県の食品ベンチャーに勤めていた佐藤社長は「能登半島地震で11の蔵が被災した。新しい蔵として、日本酒の価値を高めることで能登再興のお役に立てれば」と決意を表明。「松川の皆さまの応援を強く感じる。11月には皆さまと乾杯できるよう頑張りたい」と意気込みを示した。

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