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松商高の亀野琴梨さん マリンバ演奏で全国特別賞

マリンバを演奏する亀野さん

 松商学園高校2年生・亀野琴梨さん(17)=松本市小屋北1=が「中学生・高校生のための第20回日本管弦打楽器ソロ・コンテスト」(東邦音楽大学主催)の高校生部門・打楽器の部で、金賞と特別賞の埼玉県教育委員会教育長賞を受賞した。亀野さんは小学校4年生のころから、マリンバ奏者・関澤真由美さんが主宰するマリンバ教室(塩尻市)に通っている。本選では師の関澤さんのために演奏したといい「初めて人のために弾いた。自分でもすてきだと思える演奏ができた」と振り返る。

 打楽器の部には、マリンバやスネアドラムを演奏する全国の高校生16人が参加した。亀野さんは昨年10月の埼玉予選を通過し、12月24日に埼玉県・東邦音楽大学川越キャンパスで行われた本選に出場した。
 亀野さんは予選・本選ともに、関澤さんに勧められたマリンバ曲「メメント」を演奏した。感情を込めて、楽器で歌うような表現を追求し、昨年4月から自宅や学校の音楽室で練習を重ねた。本選前日のレッスンで、通しで演奏した際、関澤さんは亀野さんの演奏と成長ぶりに感動し、涙が出たという。
 亀野さんは中学校3年生の時に、全国大会で初めて金賞を受賞し、高校1年生から本格的にコンクールに出場するようになった。同ソロ・コンテスト本選への出場は2年連続となる。亀野さんは「前回より成長できた。結果を残せたのはうれしい」と喜ぶ。関澤さんは「全国入賞は努力の結果。一つの曲をこれでもかというほどに深め、コンクールの怖さや緊張に打ち勝った」と、快挙をたたえた。

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