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110番の正しい利用PR 木曽署 動画とチラシ作る 大桑小の児童と共に

110番の適正利用を促す動画を木曽署員らと撮影する児童たち

 木曽警察署は、大桑村の大桑小学校児童と一緒に110番の正しい利用を促す啓発動画やチラシを作った。1月10日の「110番の日」にちなんでこの時季に行う啓発の一環で、より親しみをもって啓発に触れてもらおうと初めて企画した。動画とチラシは県警のX(旧ツイッター)にも投稿しており、広く呼び掛けている。

 動画は全校児童約110人が学校の校庭に並び、「110番を正しく使いましょう」と声を合わせて呼び掛ける。パトカーなどの警察車両10台や木曽署員、嘱託警察犬と大勢が一緒に映り視覚的にも訴える。チラシは同署が作った文言に、6年生5人に書いてもらった警察や通報に関するイラストを添えた。児童たちの伸び伸びとしたタッチが、全体に柔らかい印象を与えている。
 6年生は地域で防犯の先導役となる「わが家のセーフティーリーダー」に同署などから委嘱されている。児童たちは撮影前に適正利用の講話を聞き、急ぎでない相談事は警察署や交番に電話などをして、事件事故に巻き込まれて急を要する際はためらわず110番通報することを学んだ。
 木曽署は児童が呼び掛けることで「親しみやすさが増しメッセージが伝わりやすくなるのでは。多くの人に届き、子供たち自身も適正利用を考えてもらう機会になれば」と話していた。