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松本の旧田町小を紹介する写真展 AIで白黒写真を一部カラー化も

校舎前で撮影された入学式の集合写真(昭和35年、AIでカラー化)

 松本市の開智小学校と合併する昭和38(1963)年まで、現在の城北公民館(開智2)の場所にあった旧田町小学校を紹介する写真展が、同館で開かれている。入学式の集合写真や給食、水泳など学校生活が切り取られた51点が並ぶ。一部はAI(人工知能)を使ってカラー化され、当時の様子を鮮明に伝えている。2月19日まで。

 開智小が昨年開校150周年を迎えたのを機に、合併前の旧田町小学校についても振り返る機会を設けようと、同館の文化部が企画した。写真の多くは文化部のメンバーや近隣住民が自宅に保管していたもので、展示に当たって公民館職員がA3サイズに引き延ばした。一部の写真は職員がインターネット上のフリーソフトを使ってカラー化した。モノクロ写真では分からない衣服や建物の色が鮮やかによみがえっている。
 旧田町小は明治43(1910)年に松本尋常高等小学校田町部として開校。尋常小学校や国民学校を経て昭和22(1947)年に田町小学校となり、開智小学校との合併まで約1万5千人の卒業生を送り出した。
 15日は田町小卒業生でもある文化部のメンバーが、写真の展示作業をしながら「当時は学校の隣が田んぼで三九郎もやった」「赤れんがの校門が印象的だった」などと思い出を語り合った。松田榮子部長=松本市蟻ケ崎3=は「卒業生が思い出を語り、当時の記憶をとどめる展示になるといい」と話していた。

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