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そば売り上げで能登被災地支援 麻績の直売所「あさつゆ」できょうから 手打ちそば通販・宮川和平さん

あさつゆでの地元産手打ちそばのチャリティー直売を計画した宮川さん(右)

 麻績村宮本で手打ちそばの通信販売業「そば打ち宮元」を営む宮川和平さん(75)が、1日に発生した能登半島地震の被災地を支援しようと、14日から村役場近くの農産物直売所「麻績の市あさつゆ」で手打ち生そばのチャリティー直売をする。村産ソバ粉を使うそばは強いコシと風味でファンも多く、村ふるさと納税の返礼品でもあるが、通常は直売していない逸品だ。宮川さんは地元直売所と連携した支援に意欲を見せている。

 そば打ち作業1回で作る6パック(1パック2人前)分をあさつゆに並べる。通常価格の1パック1000円で販売し、うち800円を義援金として村社会福祉協議会を通じ日本赤十字社へ寄せる。販売は店頭受け取り限定で、予約注文にも応じる。
 宮川さんは、過去に発生した震災や台風災害で県内のボランティアが手弁当で現地に赴き奮闘する姿に、自身の力不足を感じ「いつか自分なりに主体的に支援できる活動に取り組みたい」との思いを募らせていたという。能登の震災を受けて被災地支援を思い立った際、冬場にどうしても客足が遠のくあさつゆの現状にも注目し「被災地と地元直売所、両方を支援できないか」と考えた。
 当面は続ける計画だ。宮川さん自身に利益はないが「個人事業なので踏ん張れる」としつつ「あさつゆには10年近く前まで出荷させてもらった縁もある。自分だからできる支援を、可能な限り続けていきたい」と話す。
 あさつゆの営業時間は午前10時~午後2時で、定休日は毎週水曜日。予約注文も同店(電話0263・67・2209)へ。