教育・子育て

大学共通テスト始まる コロナ禍前の態勢に戻る

問題用紙や解答用紙が配られるのを静かに待つ受験生(松本大学)

 大学入学共通テストが13日、全国で一斉に始まった。新型コロナウイルスが感染症法の5類に移行されて以降初めての実施で、マスク着用が個人の判断に委ねられるなどコロナ禍前の形に戻った。県内では昨年度より289人少ない8653人が志願しており、14日まで2日間の試験に臨む。

 初日は地歴公民、国語、外国語があり、中信地方では信州大学松本キャンパス、松本大学、松本歯科大学が試験会場になった。
 このうち松本大学では約520人が受験。午前9時過ぎ、着席した受験生たちに試験監督から不正行為を禁止する注意点などが伝えられ、受験生たちは手持ちのスマホやタブレットの電源を切ってかばんにしまった。会場にはマスクを着用した受験生とマスクなしの受験生が入り交じり、緊張した面持ちで試験の開始を待っていた。
 各試験会場では、昨年度まで励行されていた換気や手指消毒の徹底がなくなった。コロナ禍で特例的に全都道府県に設置された追試験場もなくなり、本年度は東京、京都の2カ所に加え、能登半島地震の被災者対応として石川県に設けられる。追試験は27、28日。
 全国では昨年度より約2万人少ない約49万人が志願した。14日は理科と数学の試験がある。