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万福招来だるまに願い 松本あめ市 子供たちが商売学ぶ

福だるまを販売する子供たち

 松本市の新春の伝統行事「松本あめ市」(実行委員会主催)が13日、市中心街で始まった。寒さに負けず、子供たちが元気よく福だるまやあめを販売したほか、物産展やパネル展示などが行われ、多くの人でにぎわった。14日まで。

 商売繁盛を願って各通りには市神様がまつられ、出店も多く並んだ。子供たちが商売を学ぶ機会として長年続いている、福だるまの販売は、かつてよりは少なくなったものの、伊勢町や本町などで行われた。
 伊勢町では子供たちが「いらっしゃいませ」と元気に声を掛け、買い求めた人は「おつりはお年玉だよ」「いい年にしようね」などと笑顔を見せていた。毎年参加している並柳小学校5年の鈴木竣介君(11)は「買ってくれた人がうれしい気持ちになってくれたら」と話していた。
 14日は本町や大名町といった通りが歩行者天国になる。戦国大名の上杉謙信が武田信玄に塩を送った故事にちなんだ綱引き「塩取り合戦」などが行われる。中町では17年ぶりに子供がだるまを販売する。