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昇格狙い山雅が始動 松本で全体練習

始動日の練習で晴れやかな表情を見せる選手たち

 サッカーJ3松本山雅FCは9日、松商学園総合グラウンド(松本市新村)で全体練習を行い始動した。昇格を命題に戦う決意を新たにし、2月末のシーズン開幕に向けて士気高く踏み出した。

 ミーティングに続いたトレーニングは午後1時40分すぎにスタート。移籍交渉中の選手を含む28人が臨んだ。
 選手たちはサーキットやボールトレーニング、締めくくりのミニゲームなどを「晴れやかな顔」(霜田正浩監督)でこなした。随所で笑みもこぼれるなど、充実感に包まれながら2時間10分超にわたって汗を流した。
 「選手の質が高く、親しみやすくてすぐに溶け込めた」と新加入の浅川隼人。見学者の多さにも感嘆した。プロ3季目の菊井悠介は「昇格のために先頭に立って引っ張る覚悟も責任もある」と主力の自覚を口にした。
 今季も攻撃的なスタイルは不変だとする中、始動に先駆けて失点を減らすための意思統一を図った霜田監督。主力の大半が残留し、実力派の新戦力を迎えた陣容を踏まえ「戦う土台ができた。どう結果につなげるかが大事」だと力を込めた。ミーティングでは覚悟の有無などを問い「野心や飢えをチームのために使ってほしい」と求めたという。
 始動日は一般にも公開し、約200人が訪れた。練習前には能登半島地震の犠牲者に黙とうをささげた。