政治・経済

復旧着々 大雨被害の塩尻市道高ボッチ線・東山ルート

のり面の吹き付け工事が進む市道高ボッチ線東山ルート

 令和3年夏の大雨被害を受けて断続的に地滑りが発生し、車両通行止めが続く塩尻市道高ボッチ線・東山ルートの復旧工事が進んでいる。掘削した山ののり面に、モルタルを吹き付けたのり枠が見えるようになった。

 約1780平方メートルののり面のうち、昨年末時点で1280平方メートルでモルタルの吹き付けが完了した。約1.5メートル四方のモルタル枠内には金網が張られ、今後は山の掘削で出た表土を5センチの厚さで施し緑化する。在来の表土にはヨモギやイタドリの種が含まれるとみられる。国定公園であるため、緑化で景観に配慮する。
 現場は国道20号から市道に入り約5キロの地点で、被災した既設道路と同じ幅の4.5メートルを確保するよう工事を進める。準備期間を経て昨年10月下旬に本格化し、11月中に地滑りする山を削り、12月にモルタル吹き付け工事に入った。最大15人の作業員が稼働し、昨年末時点の工事の進ちょく率は40%。残土6000立方メートルのうち、半分は高ボッチ高原の駐車場整備に利用した。
 地滑りはほぼ止まった状態だ。市建設課の武居寿明課長は「工事は、これまで事故なく順調に進んできている」と話す。4月末の大型連休をめどに開通する見通し。

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