政治・経済

安曇野市人口 356人減の9万6249人 1月1日時点 地域別で堀金地区のみ増加

 安曇野市の住民基本台帳に基づく1日時点の人口は9万6249人(男性4万6769人、女性4万9480人)で、前年同日を356人(0・37%)下回った。転出者より転入者が多い「社会増」が続く一方、生まれてくる人より亡くなる人が多い「自然減」が社会増を上回り、12年連続の減少となった。地域別でみると、松本市に近く地価が比較的手頃な堀金地域のみ増加し、他の4地域は減少している。

 大字別では、5地区が増加、15地区が減少となった。ともに宅地分譲が比較的盛んな豊科南穂高は45人、穂高柏原は34人で増加人数が多い。明科地域の全5地区と三郷地域の全3地区は全て減少した。
 世帯数は4万1592世帯で、前年同日より366世帯増えた。単身世帯が多くなるなどの要因で増加傾向が続くものの、1世帯当たりの平均人数は2・31人まで少なくなり、増加幅は縮小されつつある。
 市は令和5年度からの第2次総合計画後期基本計画で、目標人口を令和7年度が9万2500人、22年度が8万6000人と定めている。目標は国勢調査の人口で、住民基本台帳より少なくなるが、令和2年度の国勢調査と同年1月1日時点の住民基本台帳の人口から試算すると、7年度は目標人口に近い人数になるとみられる。
 市政策経営課の担当者は、自然保育の推進や移住のPRなどの施策が「うまくかみ合い軌道に乗ってきた」と分析する。その上で「各施策によって人口の減少幅を縮減させていくことが使命だ」としている。

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