政治・経済

松本市人口は972人減の23万5475人 1日現在

 松本市の1日現在の人口(住民基本台帳人口)は23万5475人で、前年同日比972人(0・41%)減となった。近年は1600人前後だった年間の出生数が1400人台に落ち込み、死亡者数が出生数を上回る「人口の自然減」の数が1474人となった影響が大きい。自然減の数は前年に比べて212人増え、過去最多を更新した。

 総人口のうち男性は11万5517人(前年同日比369人減)、女性が11万9958人(同603人減)。
 令和5年の出生数は前年比204人減の1447人。1400人台に落ち込むのは初とみられ、新型コロナウイルス禍が全国的に少子化を加速させた影響が考えられる。年間死亡者数は同8人多い2921人で、ほぼ横ばいだった。
 人口の流出入の差を示す「社会増減」は昨年、転入が9742人、転出が9161人で、その他を含めると501人の社会増となった。県内最多だった令和4年(742人)から3割ほど減少した。
 35の地区別にみると、人口増は9地区、減少は25地区、増減なしは1地区。増加率が最も高いのは、2カ所でマンション建設があった第三地区(5・67%増)で、突出していた。減少率が最も高い地区は、全地区で人口が最も少ない奈川で5・53%減、次いで入山辺(3・05%減)、四賀(2・62%減)と、中山間地の減少が目立つ。
 世帯数は10万9370世帯(972世帯増)で右肩上がりだ。市は世代間の人口バランスが取れた状態「人口定常化」を重点戦略の一つに掲げ、「人口24万人程度の維持」を目指している。

連載・特集

もっと見る