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20歳の門出 未来へ誓い 松本、安曇野、塩尻、朝日で式典

晴れやかな表情で、出身中学校単位の記念写真に納まる出席者たち(松本市)

 成人の日(8日)を前に、松本、安曇野、塩尻の3市と朝日村で7日、20歳の節目を祝う式典が開かれた。成人年齢は18歳に引き下げられたものの、伝統的な節目として20歳を対象に実施。華やかな振り袖やスーツに身を包んだ参加者たちは恩師や友人と旧交を温めながら、大人の自覚と決意を新たにした。

 松本市は、水汲のキッセイ文化ホールで「ハタチの記念式典」を開いた。例年会場としてきた市総合体育館で工事が行われているため隣接する同ホールに変更し、2部制で実施した。対象者2236人(前年比29人減)のうち1736人が出席し、臥雲義尚市長は次代の担い手として「地球規模の視野で物事を考え、得られた知識や経験をふるさと松本に生かしてほしい」と激励した。能登半島地震の犠牲者に黙とうをささげた。
 式典実行委員会の櫻井結委員長(19)は、周囲の期待やプレッシャーに追い詰められた自らの社会経験を語り「支えてくれた皆さんへの感謝の気持ちを胸に、前進していくことを誓う」と決意を述べた。
 実行委企画では、式典内で市出身の漫画家・きゃめろんさんが講演したほか、まち全体で祝福してもらおうと協賛店舗による対象者向けの割引制度を初めて設けた。