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豆力士が気迫の初稽古 木曽少年相撲クラブ

指導者らが見守る中、真剣な表情で稽古に励む子供たち

 木曽郡内の小中学生が研さんを積む木曽少年相撲クラブ(横内亮一監督)の新年初稽古が6日、木曽町新開の木曽町民相撲場であった。OBの高校生と大学生を含めた約20人が四股踏み、すり足といった基本的な動きに磨きをかけた。気迫のこもった稽古でみっちり動いて汗をかき、気持ちも新たに一年の第一歩を踏み出した。

 屋内運動場は、県内きっての"相撲どころ"の将来を担う豆力士の熱気であふれた。すり足で相手を土俵際へと押す「一丁押し」では歯を食いしばる小学生の姿があった。ぶつかり稽古では、相手の胸にバチンと頭から当たる音が響き、胸を出すクラブOBも汗びっしょりだった。
 木曽相撲連盟(山下泰男会長)と木曽町体育協会相撲部(上村裕一部長)が主催した。開会式で山下会長は「一つ一つ心を込めて本気で取り組むことを忘れずに、自分の目標に向かって頑張ろう」と言葉を送った。クラブの新キャプテン・福島小5年生の澤守悠生君(11)は「今よりさらに強いチームにしたい」と意気込み「けがに気を付けて全国優勝を狙う」と個人の目標も掲げた。
 稽古に先立ち、能登半島地震の犠牲者に向けて黙とうがささげられた。