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松本市消防団600人威風堂々 出初め式で市街地行進

中心市街地で堂々とした行進をする消防団員

 松本市消防団の出初め式が5日、中心市街地で行われた。市の防災を担う消防団員約600人が威風堂々とした行進を披露し、市民を守るための意識を高め、新しい年の平穏を願った。

 行進は青空の下、松本城から飯田町交差点まで行われ、法被姿の消防団員らと、市消防団と松本広域消防局の消防車26台が規律ある行進を披露した。沿道では多くの市民が見守り、団員の凜々しい姿を写真に収める人もいた。
 まつもと市民芸術館(深志3)で行われた式典では最初に、消防活動中に殉職した団員と、石川県で発生した能登半島地震の犠牲者を悼み、黙とうをささげた。臥雲義尚市長は「自然災害が頻発する地球沸騰化の時代、消防団の役割はますます高まっている。市民が安心を実感できるように努めてほしい」と述べた。市消防団の上條博文団長は「地域防災の要の消防団員が安全に活動できるように、資機材を充実させ、災害対応力を向上させていく」とあいさつした。
 消防活動に尽力した団員や関係者の表彰も行われた。