政治・経済

塩尻市 元日人口6万5613人 0.7%減

 塩尻市の1日現在の人口(住民基本台帳人口)が5日までにまとまった。外国人を含む総人口は前年同日比0.7%(490人)減の6万5613人(男性3万2852人、女性3万2761人)だった。市内全10地区で減少した。

 人口減の主な要因は出生より死亡の数が上回る「自然減」だ。年間の市の死亡者数は800人である一方、出生数は400人程度にとどまる。
 地区別にみると、新興住宅やアパートが多い市北部の広丘地区は前年同日比で0.2%(29人)減だが、郊外の楢川地区が同3.4%(72人)減、洗馬地区が同2.4%(116人)減と減少が顕著だ。1日時点の高齢化率(人口に占める65歳以上の割合)は市全体が29.12%で、楢川が51.86%と最も高い。
 一方、世帯数は2万8874世帯で、前年同日に比べ0.7%(188世帯)増えており、単身世帯の増加や世帯分離が進んだことがうかがえる。同1.6%(35世帯)増の宗賀地区では、桔梗ケ原区がJR塩尻駅の南西で民間開発が進み、床尾区では人口維持策として導入された都市計画制度「地区計画」に基づく初の宅地分譲で市外から転入があった。
 来年度に始まる向こう9年間のまちづくりの大方針「第6次市総合計画」で市は、最終年となる令和14年の目標人口を「6万5000人以上」と掲げる。令和2年を基準とした推計人口は14年時点で6万3300人だが、政策誘導で上乗せする方針だ。生活基盤の土地対策として、市が関与し区画整理を行うなど市街化区域の拡充を探る。市企画政策部の高砂進一郎部長は「可能性があるエリアと手法について研究していく」と話している。

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