政治・経済

松本市長選 4氏が活動本格化 演説・あいさつ意欲的に

 多くの官公庁や企業で仕事始めとなった4日、任期満了に伴う松本市長選挙(3月10日告示、17日投開票)に立候補を予定する4人は活動を本格化させた。現職・臥雲義尚氏(60)=中央3=は市役所で公務を再開した。いずれも新人の会社社長・上條邦樹氏(54)=中央1、元信越放送専務の菱山晋一氏(68)=沢村2、元衆院議員秘書・赤羽俊太郎氏(40)=笹賀=は2カ月後の選挙戦を見据え、街頭演説やあいさつ回りに励んだ。

 臥雲氏は、仕事始めの4日から新年度当初予算2役査定に臨んだ。能登半島地震では発生直後に災害時活動体制を整えSNSなどで情報発信。「行政と市民が危機意識を共有し備えをしておく必要がある」と表情を引き締める。6日に市街地の本町通りに後援会事務所(中央2)が開所する予定で、選挙戦に向けた活動が本格化する。
 上條氏は午後3時過ぎ、松本市立博物館(大手3)の前で街頭演説した。博物館の用地問題に触れ「土地を借りる期間が延びただけで根本的な解決に至っていない」と批判した。能登半島地震に触れ、臥雲市長の危機管理体制に疑問を投げかけた。年末年始は中小企業の忘年会などに積極的に参加し、経営者や社員の声を聞いた。
 菱山氏は午前7時、やまびこ道路出川西交差点でつじ立ちを始めた。小雨の降る中、停車した車に駆け寄り「おはようございます」と声をかけた。企業の朝礼にも顔を出し、「民間の活力を生かす市政を実現する」と力を込めた。能登半島地震に際し「市庁舎の機能は1カ所に集約し、防災力の強化につなげる」との思いを強くした。
 赤羽氏は午前7時半、国道19号の総合団地交差点での手振りからスタートした。冷たい雨に負けず「おはようございます」とあいさつ。年末年始は地区や町会の新年会で住民と触れ合った。能登半島地震に際してはSNSを駆使して情報収集し「SNSはトップの最重要要件」と再認識。今後の政策づくりに反映させていく。

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