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明科の魅力発信へ意欲 瀬戸さん協力隊員に着任

太田市長から辞令を受け取る瀬戸さん

 安曇野市は4日、過疎地域に指定されている明科地域の活性化を担う地域おこし協力隊員の任命式を市役所で開いた。JICA(国際協力機構)海外協力隊の一員としてタンザニアで活動した経験のある瀬戸康弘さん(36)が、太田寛市長から辞令を受け取った。瀬戸さんは5日から明科地域を巡り、本格的に活動を始める。

 瀬戸さんは前橋市出身で、バイク販売店での勤務や陸上自衛隊の任期付き隊員を経て、平成25(2013)年7月から2年間にわたってJICA海外協力隊としてタンザニアで自動車整備を指導した。帰国後はいすゞ自動車に勤務し、ドバイへの海外駐在を経験した。
 任命式で瀬戸さんは「海外や企業での経験を生かし、地域の皆さんと協力しながら明科地域を盛り上げたい。地域の人、地域外の人にもっと愛されるまちとなるよう尽力したい」と述べた。昨年5月に安曇野を旅行で訪れて魅力を感じ、地域おこし協力隊に応募したといい、「明科にはカヌーなどいろいろなものがあると市外には余り知られていない」として、情報発信に意欲を見せた。
 任期は令和8年12月末までの3年間となる。瀬戸さんは明科中川手に引っ越し済みで、まずは市政策経営課などの職員と明科地域を巡って、さまざまな活動をしている住民と知り合うことから始める。