安寧願う舞厳かに 木曽町三岳の御嶽神社別殿で太々神楽

木曽町三岳の御嶽神社別殿で4日、新春恒例の太々神楽が奉納された。氏子らでつくる保存会員らが演者となり、世の安寧などを願う4演目を舞った。
演目の一つ「大宝」は、赤い面の大宝神と弓矢を持った雑儀神が舞台を動き回り問答を繰り返した。「三剣」は、3人が息の合った剣舞を約30分に渡って披露した。どちらも演目を通して天地四方をはらい清めた。
全部で12演目あり、毎年四つずつ順番に演じられる。保存会によると約290年の歴史があるという。横沢淳一会長代行(79)は「保存会員は減少傾向にあるが伝統を継承していきたい」と話し、年始に地震などが起きる中で「鎮まり、いい年になってもらいたい」と願った。