運気上昇 上向き福だるま10年 安曇野市 明科ふきぼこの家 みんなで作業 個性いっぱい

安曇野市社会福祉協議会が運営する地域活動支援センター・明科ふきぼこの家(明科東川手)が、張り子のオリジナル製品「上向き福だるま」を手掛けて10年になる。愛らしい表情がほっこりと和ませてくれる人気の縁起物で、県内外にファンがいる。今年も約100個を用意した。
利用者が年間を通して製作しており、年末年始に合わせて販売している。平成26(2014)年に「みんなと一緒にできる仕事はないだろうか」と利用者から提案があり、職員が一緒になって考案した。これまでに約1000個を作った。
大きさも色もさまざまだが、どれも一つ500円(税込み)。丸めた新聞紙に糸を巻いて芯を作り、紙を10回ほど貼り重ねて底から芯を抜く。アクリル絵の具で色付けして顔を描き、つや出しのためにニスを塗って仕上げる。「福」「絆」「なかよし」などの温かな文字が入り、干支の動物をかたどっただるまもかわいらしい。
文字なしや好みの文字などで注文製作にも応じている。ふきぼこの家主任の木口圭子さんは「利用者の張り合いにもなっている。手に取った方が今年も幸せで良い年であってくれたら」と願う。
ふきぼこの家で販売しているほか、コンビニエンスストアや飲食店など委託先でも購入できる。問い合わせは4日以降にふきぼこの家(電話0263・62・3543)へ。