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オオキンケイギク自生状況 松本市がHPで公開 特定外来種 「駆除の参考に」

市ホームページに掲載されている市内のオオキンケイギクの自生状況をまとめたマップ

 松本市が昨年10~11月に初めて実施した特定外来生物の市内の自生状況調査で「オオキンケイギク」の結果がまとまり、ホームページ(HP)で公開している。道路や河川沿いに群生地が点在しており、種が車に付着して移動している可能性が高いことが予測される。市は「駆除の参考にして」と呼び掛けている。

 全487町会対象に調査票を配ったほか市公式ラインやLogoフォーム(QRコード)で情報を集め、昨年末までに9割の回答を得た。田川沿いや奈良井川沿いのほか長野道ののり面にも大きな群生地がみられ、町会にもよる駆除ができていなかったり河川の中などで難しかったりする箇所もあることがわかった。
 オオキンケイギクはかつては緑化政策に用いられた「ワイルドフラワー」で、1960~70年代には種が配布されていた。このため黄色く鮮やかな花を好んで栽培している人は今でもいるという。駆除せずに刈り残していた町会もあった。市環境・地域エネルギー課の金井悠一郎さんは「こつこつ啓発に取り組むことが非常に大切と再認識した」と表情を引き締める。
 市は公式ラインで市民から情報を募る「外来生物調査」を継続中で、金井さんは「いろいろな方法で外来生物に関心を高めてもらえれば」と話している。