連載・特集

2024.1.23 みすず野

 この間の夕方、あれ、変わった形の雲が出ているなと西の空を眺めた。次の日から、その雲を写した写真が「投稿フォトプラザ」に次々と送られてきた。3日ほど続いた。投稿される皆さんは、身の回りの自然や空模様に、強い関心を抱いて作品を撮影されているのだなと、改めて教えられた◆写真家の幡野広志さんは、昨年秋に発刊した『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(ポプラ社)で、写真の撮り方をわかりやすく説く。「いい作品というのは、見た人に感情が伝わるものだとぼくは思います。だからぼくが辿り着いたいい写真の答えは、伝わる写真です。写真も説明文がないと伝わりません」◆撮った本人は自分が理解しているからいいが、写真を見た人は説明がないとわからない。言葉がなくても伝わる写真を撮れる人は、世界の写真史に名を残すくらいの人物だと語る◆きょうの「フォトプラザ」面にあるように、2月7日付紙面で、第6回ふるさと写真大賞が発表される。半年間に掲載された作品の中から、各賞が選ばれる。どの作品が入賞するのか楽しみだ。これから写真を撮ろうという人もぜひ投稿してほしい。