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新しい年へ身も心も清める 住吉神社で年越しの大はらい神事

茅の輪をくぐる氏子総代たち

 安曇野市三郷温の住吉神社で30日、半年間の穢れを除き清める大はらいの神事が執り行われた。参列した氏子総代の11人は、新型コロナウイルス禍を乗り越えた今年に思いを巡らせながら、良い新年を迎えられることを願ってササで作った「茅の輪」をくぐった。

 拝殿前でおはらいなどをした後、拝殿内に移動して本殿に玉串をささげた。おはらいでは人形などを用いて穢れをはらった。境内に落ちている木の葉などを集めたり、テントを張ったりして二年参りなどで訪れる参拝者を出迎える準備も整えた。
 住吉神社では今年、小遷宮祭に合わせた鳥居の修繕などが行われ、コロナ禍の収束で春の例大祭を4年ぶりに通常開催した。氏子総代会長の小穴善一さん(70)は、リンゴなどに大きな被害が出た凍霜害が印象深かったといい「新年は穏やかな1年になってほしい」と話した。副会長の保崎良さん(74)は「今年みたいに例大祭がにぎやかにできる年になれば」と、今年以上に日常生活を取り戻せる新年になるよう願った。
 茅の輪は当面の間設置する。参拝者が多い31日午後11時45分からは周囲に設置した竹の灯籠「願いを導くあかり」を点灯する。