地域の話題

木曽町民相撲場 土俵で最後の迎春準備 新施設の建設で

土俵脇にある鉄砲柱にしめ縄を飾る中田さん

 木曽町新開の木曽町民相撲場に30日、正月の松やしめ縄が飾られた。木曽相撲連盟の役員による"相撲どころ"ならではの迎春準備で「子供たちが大きなけがもせずに稽古に励むことができた」との感謝の思いを込めながらの作業だった。

 2面の土俵がある屋内運動場で、神棚のほこりを払って米や塩を供えた。土俵中央の「仕切り線」を引き直し、新しい砂を入れ、土俵を塩で清めた。突っ張りなどの稽古に使う2本の鉄砲柱にもしめ飾りを掛けた。
 観客席がある本土俵を中心とした相撲場の敷地内では、令和10年の国民スポーツ大会に向け、新たなトレーニング施設の建設が進む。完成に伴い、既存の屋内運動場は、来夏にもその役割を終える。相撲場の年越し準備を担って30年ほどになる同連盟の施設部長・中田孝久さん(70)=木曽町新開=は「多くの子供が汗を流した屋内土俵での飾り付けは今年が最後になるね」と感慨深げだった。
 屋内運動場で子供たちが汗を流す新年初稽古は1月6日にある。