今年最後の競り威勢よく 松本の公設市場で止市

松本市笹賀の市公設地方卸売市場の青果部門で29日、今年最後の競り「止市」が行われた。青果卸「R&Cながの青果」の競売場には、年末年始の需要に備えて仲卸業者や青果店経営者ら50人以上が集まり、全国から集まった野菜や果物を次々と競り落とした。
この日並んだ県内産農産物はほうれん草、ナガイモ、リンゴなど約20品目。仲卸業者たちは段ボール箱に入った青果の状態を見極め、競り人の威勢のいい呼び掛けに指先のサインで価格を提示し、買い手を決めていった。
同社によると、今年は凍霜害や猛暑などの天候不順で青果全体の入荷数量は前年よりやや少なく、その分単価は10%程度高くなった。松本支社の西澤智成支社長は「値動きがかなり暴れた年だった。来年はしっかりと入荷数量を確保できれば良い年になるのではないか」と期待を話した。
水産部門の止市は30日。令和6年の初市は1月5日に行われる。