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中信地域 帰省ラッシュが本格化

特急列車が到着するたび、多くの乗客で混雑した松本駅改札口

 年末年始を信州で過ごす人たちの帰省ラッシュが29日に本格化し、中信地域でも鉄道や空の便が軒並み混雑した。新型コロナウイルスが感染症法の5類に移行して初めて迎える正月で、帰省客や旅行客からは「年末年始を気兼ねなく過ごしたい」との声が聞かれた。

 JR中央東線などの特急列車はコロナ禍前の平成30(2018)年度を上回る予約率で、松本駅も午前中から、特急あずさや特急しなのの利用客で混雑した。改札口付近は帰省の家族を待つ市民らで混み合い、再会を喜ぶ声が飛び交った。安曇野市出身の大学4年生・古屋健太郎さん(21)=東京都=は母と愛犬に出迎えられ笑顔に。「コロナが5類になっていろいろ気にせず帰省できた。のんびり過ごしたい」と話していた。
 県営松本空港を発着するフジドリームエアラインズ(FDA)の定期便は80%を超す予約率で、帰省客だけでなく旅行客の姿も目立った。福岡県から家族で訪れた会社員・中嶋征一朗さん(47)は「子供たちを飛行機に乗せたくて来た。年明けまで滞在してスキーや雪を楽しみたい」と話していた。
 JR東日本によると帰省ラッシュは30日、Uターンラッシュは1月3日にピークを迎える見込み。松本空港定期便の三が日の予約状況は1月2日がピークとなっている。