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松本城 新年の準備整う

しめ縄が飾られた松本城の天守入り口

 松本市の国宝松本城で28日、年末恒例のすす払いと、しめ縄の飾り付けが行われた。市職員や松本地域シルバー人材センターの会員らが、長さ6メートルほどのほうきで天守や太鼓門などのすすを払って1年間の汚れを落とし、しめ縄を飾り付けて新年を迎える準備を整えた。

 穏やかな陽気の中、ほうきを手にした会員が城内を回り、ほこりを落とした。しめ縄は天守入り口と黒門に取り付けた。この日は今年最後の開場日で、朝から大勢の観光客が来場し、作業の様子を撮影する姿も見られた。
 松本城管理課によると、本丸庭園には4月1日から12月27日までに約73万8000人が入場した。昨年同期は約59万3500人で、今年は24%増となった。10月は前年同月比約3万2000人増の約10万8000人、11月も前年より1万人近く来場者が増えた。百瀬功三課長は「新型コロナウイルス禍前とほぼ同水準になった。来年は制限が何もない年になるので、ぜひ多くの人に来てもらいたい」と話していた。