スポーツ

朝日にスケートシーズン到来

天然リンクで初滑りを楽しむ子供たち

 朝日村針尾の村アイススケート場(1周約200メートル)が26日、滑走可能になり、オープンを待ちわびた村内外の親子連れや愛好家が初滑りを楽しんだ。気候変動などを背景に姿を消すスケートリンクが多い中、貴重な天然リンクとして親しまれ、無料で誰でも滑走できる。1月末ころまでの営業を予定する。

 初日の午後3時ごろには親子6組十数人がスケート靴でリンクに繰り出し、気持ちよさそうに風を切った。滑りに慣れない幼児たちも氷上ならではの感覚を味わった。塩尻市吉田小学校3年の有賀釉那さん(8)は「あんまり転ばなくてうれしい。毎年滑るのが楽しみ」と話し、山形村山形保育園の柏木大駕ちゃん(5)は「上手に滑れるようになりたい」と笑った。
 村出身で北海道大学4年の羽多野里佳さん(21)は、年末の帰省に合わせて滑り「自然の冷え込みで凍らせるリンクならではの魅力がある。一度地元を離れてみて良さを感じた」と思いを寄せていた。
 住民有志でつくる朝日スケートリンクの会を中心に今月上旬から氷造りを進めてきた。散水に例年水道水を活用するが、今年は村の水道水源の水量が少なく節水が呼び掛けられているため、川の水をポンプで引いて活用するなど工夫している。
 営業は平日午前8時半~午後5時、土日午前8時半~午後6時(年末年始は変則)。靴は無料レンタルできる。村公式ラインで毎朝、滑走の可否を配信している。問い合わせは同スケート場(電話0263・99・4080)へ。