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松本の縄手通りで年末恒例「暮れの市」始まる

今年も始まった「暮れの市」。正月の縁起物がずらりと並んでいる

 松本市中心街の縄手通りで25日、年末恒例の「暮れの市」が始まった。新年に向けて、しめ飾りなどの正月飾りを販売する露店が軒を連ね、クリスマスから一転、年の瀬の雰囲気に包まれている。30日まで。

 地元露天商らでつくる中信街商組合が毎年開いている。店先には、長さ1.2メートルほどの大きな大黒締めや門松、松の枝、松本伝統の竹細工の縁起物・お神酒の口などがずらりと並ぶ。松は神棚などに飾る長さ50センチほどの枝から玄関用の1.5メートル近い枝まで大小あり、来店客は飾る場所を店主に伝えて一緒に選んでいた。夫婦で訪れた同市梓川梓の男性(80)は「品ぞろえが良いので買いに来た。来年はよい年になれば」と願っていた。
 長年出店している縁起物を扱う井箟商店(松本市並柳1)の井箟末子さん(83)は「今年は良い枝ぶりの松がそろった。毎年来るお客さんもいて年に一度会えるのが楽しみ」と話し、客に「よいお年を」と声を掛けていた。
 販売はおおむね午前8時~午後5時。