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大相撲初場所で御嶽海は東前頭9枚目に 「今年は"いい兆し"」と振り返る

朝稽古を見守った出羽海親方(右)の指導を受ける御嶽海(22日、東京都墨田区両国の出羽海部屋)

 大相撲初場所(1月14日初日、東京都・両国国技館)の番付が25日に発表され、上松町出身の御嶽海久司(31)=出羽海部屋=は東前頭9枚目となった。西前頭9枚目だった11月の九州場所で8勝7敗と勝ち越し、番付を半枚上げた。都内の出羽海部屋で22日、市民タイムスの取材に応じた御嶽海は「"暗すぎた"昨年に比べたら"いい兆し"が見えた1年だった」と振り返った。

 九州場所では13日目に2場所連続となる勝ち越しを決めた。9月の秋場所と同様に、自分本来の押し相撲にこだわろうとする姿勢が随所に光り、大関だった昨年の夏場所で痛めた右肩の回復を感じさせた。御嶽海は「痛みはまだある」としながら「けがの状態との向き合い方ができてきたことが、2場所連続の勝ち越しにつながった」と語った。
 一方で「負け続けたことで勝ちに対しての意欲が薄れていた部分もあった」とも。初場所に向け「『2場所勝ち越したのなら3場所目も』と勝負への意欲が出てきた。初場所にぶつけたい。楽しみでもある」と目を輝かせた。
 25日は31歳の誕生日。「一年一年の重みを年々感じている。体を使った競技だからこそ」と御嶽海。「30歳から31歳となったことでしっかりと30代の仲間入りをしたのだと思う。御嶽海として、また大道久司として、来年はいろいろな意味で一歩を踏み出す年になるはず」と言葉に力を込めた。