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本との出合いの場重ねて50回 塩尻で月1「BUKU BUKU会」

50回目を迎えた読書会「BUKU BUKU会」

 塩尻市の市民交流センター・えんぱーくなどで月1回開かれている読書会「BUKU BUKU(ぶくぶく)会」が、50回目を迎えた。令和元年8月に始まり、新型コロナウイルス流行期のオンライン開催を経て、途絶えることなく続けてきた。毎回、市内外の幅広い年代、職業の人がテーマに沿った本を持ち寄り、紹介・貸し合っており「本と出合い、出合わされる場」となっている。

 50回目はこのほど、大門八番町のシビック・イノベーション拠点「スナバ」で開いた。テーマの「ラスト」にちなみ、参加者12人が持ち寄った本を3分程度で紹介した。会場では市立図書館司書が次回テーマ「スタート」に沿って選んだ本を並べ、貸し出した。
 スナバの入居者・ベルケンシステムズの代表・鈴木純二さん(63)と、スナバ運営スタッフ・岩井美咲さん(33)が主催している。本を読む機会が少なかったという鈴木さんが「紹介する場があれば、本を読むのではないか」と考え、岩井さんに声を掛けた。ほどなく市立図書館が協力を始めた。
 4年余りで多少の入れ替わりはあったが、毎回10人程度が集まり、ゆるやかな形で継続してきた。岩井さんは「誰も否定せず、好きなことを『好き』と言える場」と話す。
 鈴木さんは「もくろみ通り本との出合いが増えた。普段会わない人も参加して、コミュニケーションのバリエーションが広がった」と振り返る。今後も気張らずに続ける考えで「参加者同士がお互いにキュレーター(紹介者)になれればいい。やりたいという人がいる限り続けていく」と話していた。
 次回は1月19日午後5時半から、えんぱーくで開く。

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