地域の話題

丸山被告は無罪主張へ 塩尻・元県議の妻殺害事件で公判前整理手続き始まる

 令和3年9月に塩尻市塩尻町の自宅兼酒蔵で妻を殺害したとして、殺人の罪で起訴されている元塩尻市区選出の県議会議員・丸山大輔被告(49)の裁判を前に、争点や証拠を絞り込む公判前整理手続きが20日、長野地裁で始まった。丸山被告は裁判員裁判で審理される。被告の弁護人は取材に対し、無罪を主張する方針を明らかにした。

 この日の手続きは午前11時から約30分間非公開で行われ、裁判官、検察官、弁護人の3者が争点整理をした。丸山被告本人は出席しなかった。次回の日程は未定。手続きには時間がかかる見通しで、初公判も来年へと持ち越しとなりそうだ。
 弁護人によると、丸山被告は弁護人と相談の上、出席を見送った。現在は拘置所におり、面会は弁護人と一部家族に制限されているが「元気にしている」という。
 起訴状などによると、丸山被告は令和3年9月29日午前1時44分ころから3時4分ころまでの間、自宅で殺意をもって何らかの方法で妻の希美さん=当時(47)=の首を圧迫し、窒息死させ殺害したとされる。一方、弁護側は丸山被告は事件当夜、長野市の議員会館にいて「現場に行っていない」と無罪を主張する方針。裁判では丸山被告の犯人性が争点になるとみられる。