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木曽牛、すんき 学校給食に 木曽郡内 児童・生徒 郷土の味に笑顔

木曽牛の牛丼を味わう児童たち(5年生)

 木曽郡の各小中学校と県木曽養護学校(木曽町)で、木曽で育てられた和牛「木曽牛」や赤カブの茎葉を乳酸発酵させた「すんき」を取り入れた給食が提供されている。来年1月まで学校ごとの料理で献立に並び、子供たちが地域の食を味わっている。20日は木祖村の木祖小・中学校で木曽牛の牛丼が登場し、食育の授業も開かれ理解を深めた。

 授業を受けたのは小学5年生20人で、木曽牛の給食提供事業を主催する「木曽優良子牛生産パワーアップ協議会」事務局の県木曽農業農村支援センター職員が教えた。木曽牛は郡内で畜産農家約80人が計1000頭ほどを飼育していること、高齢化で生産者が減少していることなどが紹介された。「大事に育てた人や、牛の命に思いをはせ、木曽牛を食べてもらえたら」と呼び掛けられた。
 給食の時間は、教わったことを思い出しながらボリュームのある牛丼を勢いよくほおばった。小佐波耀太君(10)は「木曽牛についてよくわかったし、おいしく味わえた」と笑顔を見せ、奥谷結斗君(11)は「木曽牛についてもっと知りたいと思った」と話していた。
 すんきのメニューは別の日に出る。すんきの給食提供事業は「すんきブランド推進協議会」などが主催する。